白道会
普段ご縁の遠い男性も、年に一度はお聴聞しようではないかと、故澤原俊雄さんを発起人として、100年前(2016年現在)にできた会。会費(300円)を募って、普段聞くことのできない高名なご講師をお招きしています。昔は各地区に世話をする男性がいらっしゃったとか。「社会に開かれたお寺を目指せ」とのご門徒の叱咤激励により、2003年より、新聞に広告を載せてもらい、さらに、従来の法座形式に加えて、気軽に参加しやすい講演会形式の公開講演会をはじめました。
会員募集(会費・ご法礼の振込先)
白道会大会 もみじ銀行 店番819 口座番号2022311
西教寺白道会 代表 岩崎智寧
2021年 平川宗信 先生 『この危機の時代をどう生きるか―「新型コロナ後」の世界を見すえて』
2020年 殿平善彦 先生 「無明の無明の世を生きて―アイヌ・沖縄・朝鮮半島と植民地主義―」
2019年 ケネス田中 先生 『欧米人が仏教に魅了される現状と理由―「念仏瞑想」の可能性―』
2018年 戸次公正 先生 『伝統を現代に−お経・「正信偈の心を子や孫に分かる言葉で』
2017年 淺田惠真(正博)先生 「比叡山の修業と親鸞聖人」
2016年 山崎龍明 先生 「浄土の真宗は証道いま盛んなり−過去・現在・未来を貫くもの−」
2015年 田畑正久 先生 「医療現場で求められる仏教」
2014年 菱木政晴 先生 「南無阿弥陀仏」と声に出して言う
2013年 中村 薫 先生 「まず有縁を度すべし」寺報118号3-6頁
2012年 亀井 鑛 先生 「正義は負けろ」寺報115号4-6頁
2011年 尾畑文正 先生 「浄土からのメッセージ」寺報113号8-10頁
2010年 長倉伯博 先生 「温もりと笑顔の中で」 寺報112号3-4頁
2009年 池田行信 先生 「現代社会と浄土真宗」 寺報107号16頁
2008年 信楽峻麿 先生 「現代人の心は病んでいる」 寺報106号10頁〜12頁
2007年 本多靜芳 先生 「現代と『歎異抄』流罪800年にあたり」 寺報105号14〜15頁
2006年 鍋島直樹 先生 「限りなきいのち」 寺報103号3〜4頁
2005年 釈 徹宗 先生 「現代人のための仏教講座」 寺報100号5頁
2004年 円日成道 先生 「浄土真宗と聖徳太子」 寺報97号7頁
2003年 小川一乗 先生 「いのちは平等-仏教の原点-」 寺報94号3頁
2002年 西光義敞 先生 「カウンセリング講習会」 寺報90号4頁
2001年 高田慈昭 先生
2000年 石川欣也 先生
1999年 森重一成 先生
1998年 信楽峻麿 先生
1997年 藤澤桂樹 先生
1996年 秀野大衍 先生
1995年 藤澤桂樹 先生
1994年 山田行雄 先生
1993年 稲城選恵 先生
1992年 瓜生津隆真 先生
1991年 稲城選恵 先生
1990年 池田行信 先生
二河白道図(『報恩列聖図画』龍谷大学蔵)
「白道会」の由来「二河白道」の譬喩を絵にしたもの。掲載を許可してくださった鍋島先生に感謝
二河白道の譬喩とは…
中国の善導大師(613〜681)が『観無量寿経疏』に説く譬喩。
旅人の前に、水と火の二河に挟まれた細い白道が東西に連なっている。寂寥とした曠野に頼るべき人はなく、群賊・悪獣が旅人を殺そうと迫ってくる。この人は二河に直面し、引き返しても、とどまっても、前進しても死を免れない絶望の境地に陥るが、東岸から「この道を行け」と勧めるお釈迦さまの声を、西岸からは「汝(なんじ)一心正念にして直ちに来たれ、我よく汝を護らん」と喚ぶ阿弥陀さまの声を聞く。これによって旅人は心を決し、白道を踏み進み、ついに西岸に到達することができるという話。この世の人が、さまざまな人生苦を、念仏して、また、仲間に励まされ、先達に導かれつつ超えてゆくすがたを譬喩として説いたもの。